3月3日は「ひな祭り」です。女の子の成長を願う行事として知られていますね。
桃色(赤)・白・緑の組み合わせをスーパーなどで見かける機会も増え、この3色を見るとひな祭シーズンだなと感じる方もいるのでは。

ひな祭りカラーといえば、菱餅です。
菱餅の形は「ヒシの実」からきているそうです。繁殖力の強いヒシの実をかたどることで、子孫繁栄や長寿、魔除けなどの願いが込められています。

3つの色には、次のような意味が込められています。

桃色/赤(クチナシ)

『魔除け』や『先祖を尊ぶ心』。クチナシが持つ解毒作用という実用的な効果も期待されている

白(ヒシの実)

『子孫繁栄』や『長寿』。ヒシの実が持つ血圧を下げる作用から、健康効果も期待されている

緑(ヨモギ)

『厄除け』や『健康』。ヨモギの持つ増血作用で健康効果も期待されている

さらに、この3色を重ねる順番により、素敵な春の情景を表現しています。

桃色(赤)は「桃の花」、白は「純白の雪」、緑は「新緑」を表していると言われ、
下から「緑・白・赤」の順:雪の下に新芽が芽吹き、桃の花が咲いている
下から「白・緑・赤」の順:雪の中から新芽が吹き、桃の花が咲いている

この3色がひな祭りカラーとして定着していますが、菜の花を表す黄色を加えて、より華やかに飾る場合もあります。